健康ビジネスの倫理観

データは統合して分析しなければ面白くない 三木谷浩史楽天会長兼社長に聞く

おそらく「未病革命2030」という国会議員の片山さつきさんが書いた本の宣伝記事のようです。個人の遺伝情報から買い物情報まであらゆるものをつないで病気になるまえにケアを提供する、そういうビジネスで儲かる、国が潤う、という趣旨の本と見受けます(読んでませんが)。 ビジネスとしてはいいかもしれません。実際遺伝子診断ビジネス市場はどんどん広がっています。一方で、根拠に乏しい遺伝診断サービスがはびこり、その餌食になっている多くの市民がいることも事実です。健康ビジネスは、「不健康になったらどうしよう」という私たちの不安に漬け込むという要素を持っています。法的規制ももちろんですが、それで儲けようという人たちにもしっかりとした、行動を伴った倫理観を持ってほしいものです。 様々なデータを突合して分析すれば本当にいろいろなことがわかることは事実だと思います。それが社会全体の幸福につながるように使われることを願っています。 遺伝情報と健診情報だけでは病気のリスクはそんな予測できませんよ、とこのお二人に伝えたい。同じ遺伝子を持っていても、生まれて受けた教育や暮らしぶりや経験によって病気のリスクも寿命も大きく異なってきます。

Health Nudge

【HEALTH NUDGE】
大学卒業後、トレーナーから始まって、病院事務、フィットネス、健康事業開発、リハビリテーション医療・福祉、研究者、施術家…
長く“身体の健康”に関連した仕事に従事してきて、かれこれ30年になります。
「体力保持増進」
「早期発見、早期治療」
・・・・・
「体に良くないものは排除すべき」
「病気や障害は未然に防ぐべき」
自分の仕事が「生きられる時間を延ばすためだけのビジネス」になってはないだろうか?と考えてしまうことが時々ありました。
健康ビジネスは“未病”をゴールにするのが本当に良いことなのか?
答えを持ってるわけではありませんが、“健康とは何か”を考える必要性はいつも感じます。


近藤尚己さんのコメント、
健康ビジネスは、「不健康になったらどうしよう」という私たちの不安に漬け込むという要素を持っています。法的規制ももちろんですが、それで儲けようという人たちにもしっかりとした、行動を伴った倫理観を持ってほしいものです。

確かに!


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